「MFAインストラクター養成講座」実施要項
第1回研修会
労山内で貢献できるプロフェッショナル・インストラクターの養成講座
山中でのレスキューは医療機関までの遠さ、気象状況や急峻な地形など
特別な環境の中で行わなければなりません。登山におけるアクシデントに
対応するためには、普段からレスキュー技術を学ぶことが大切です。
レスキュー第一段階として適切な応急手当がもとめられ、間違った処置
で要救助者に苦痛、不安をあたえ、処置によっては症状を悪化させます。
その為には講習会や研修会を広く開催し、より多くの会員が技術、知識を
身につけることが必要です。
第26期下期に第一回研修会として山でも対応できるMFAのインストラクター
を育て、資格習得後はレスキュー「応急手当」のプロとして各地での講習会
登山学校で活躍していただきます。
※MFAとはメディック・ファースト・エイド(MEDIC・FIRST・AID)の
略称です。
アメリカで25年以上も前に誕生した市民レベルの応急救護の手当ての訓練
プログラムで最新の医学的、そして教育学的情報を盛り込んでアップデート
しながら現在まで活動を続けています。教える内容は、手当てのテクニック
だけでなく、救助前の安全から感染予防から手当て後のケアまで、負傷者
だけでなく救助者の安全や心理的な側面までカバーしています。また、国連
関連組織である世界安全機構の支持を受けており、現在、アメリカ、カナダ、
ニュージーランド、イギリス、オーストラリア、ギリシャ、日本に国際
サービスオフィスを置き140カ国以上で普及している国際的なプログラムです。
開催日:2005年6月18日(土曜)〜21日(火曜日)4日間合宿
開催地:千葉県長生郡白子町
参加資格:労山会員 50歳未満
地方連盟理事長推薦者(資格取得後活動を条件として)
日赤、消防「救急法講習会」修了者(CPR完全マスター)
募集人員:5名
受講費用:18万円(半額を全国が補助します。)
※なお地方連盟からの補助もご検討ください。
宿泊費用:6000円(1泊2食)×3日間
申し込み締め切り:定員になり次第締め切り
申し込み:日本勤労者山岳連盟遭対部
講習内容
ベーシックMFAフルコース
@ケアーのサークルの概念
A初期の評価
B意識の評価
C通報
D気道の開放と保護
E喚気
Fレスキュー呼吸
G胸部圧迫
H救助者一人のCPR
I蘇生の連鎖
J出血のコントロール
Kショックの管理
L評価の継続
M病気の警告兆候
N怪我のメカニズム
O応急手当の提供に伴う精神的な側面
他
AED(自動対外式徐細動)PDA(Public Access Defibrillation)コース
@CPR/BLS部分の習得+AAEDの基本的な取扱い訓練
@習得内容
突然の心停止と蘇生の連鎖、ケアのサークルの概念、蘇生の要素、初期の評価、
二次災害の予防、バリアの使用、初期の評価のプロセス、気道の評価、
気道から舌を引き離す、気道を守る、回復体位、意識不明の患者、
呼吸/喚起/レスキュー呼吸、循環の紹介、胸部圧迫、救助一人のCPR、ケアの継続
A習得内容
患者のケアにAEDを組み込む、基本的なAEDの操作、脱がせて、用意して、
パッドを付ける、トラブル・シューティング・プロンプト
その他の考察事項
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