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K2全国連盟隊4人登頂
 パキスタンと中国の国境地帯をなすカラコルム山脈にそびえる世界第2の高峰にして、登頂困難 で知られるK2(8611m)にパキスタン側から挑んでいた日本勤労者山岳連盟登山隊(近藤和 美隊長以下9人)は、6月1日のベースキャンプ入り以来、カラコルム恒例の悪天候に悩まされて 登山活動の進行を妨げられていたが、8月5日から7日にかけてのわずかな好天期間を捉えて、つ いに登頂に成功した。  登頂日は8月7日で、午前11時から同40分にかけて、矢野利明(やのとしあき 51歳 京都)、 清野嘉樹(せいのよしき 42歳 青森)、川嶋高志(かわしまたかし 44歳 埼玉)、望月泰彦 (もちづきやすひこ 44歳 長野)の4隊員と、ネパール人のPhura Chhereシェルパ(34歳)と Tika RamGurung(29歳)の6人が山頂に立ったもの。なお、望月は無酸素登頂である。  同連盟は、過去2000年と2002年にも同峰に登山隊を送っていたが、いづれも悪天候のた め7400m及び7900mまでで断念しており、今回念願の登頂成功となった。これで、同連盟 が制覇した8000m峰は9座となった。  なお今年はK2初登頂50周年に当たり、初登頂国のイタリアからの巨大部隊を始め、大人数の営 業公募隊、あるいは一人二人が寄り集まって組織された国際隊など10数隊が入山して賑わった。 ヨーロッパからの多くの隊は、7月24日から28日の好天期間を利用して、同峰では3年ぶりの 登頂者を数多く出したが、高度順応を省略した無理な登山方法の為、中途断念した者も数多く、ま た重度の凍傷者2人や死者・行方不明者も3人(パキスタン側のみ)を出した。 なお、これからは天候が悪化するので、2次隊は断念した。登山活動は今日で完了する。 以上、近藤和美隊長より衛星電話2004/08/08(日)14:12