インターネット時代に対応した活動の展開
今野 善伸
総務省が今年の5月に発表した「通信利用動向調査」によると、2001年末におけるインターネット利用者数は、パソコンからの利用者が4890万人で、そのほか携帯電話、ゲーム機などからの利用者を含めると5593万人になるという。その数は国民の約半数にあたる。この数字が示すところの意味は、インターネットが仕事や趣味で特殊な人が使うというものから、国民の多くが日常的に使う道具へと、ここ10年くらいの間に急激に変化してきたということである。

最初、インターネットを使って一番便利に感じるのは電子メールである。そしてさらにホームページの検索では、山のルート上の情報や交通機関、天気予報など、山行の準備に欠かせない最新の情報が得られる。携帯電話をインターネットにつなげば、通信可能な地域では、山行中も精度の高い最新の天気情報の収集ができるのである。

また、地方連盟では、瞬時に周知できるというメーリングリスト機能を使った理事会の広報活動を行なうところが増え、さらにホームページを立ち上げて組織内外へのアピール態勢も整えてきている。この取り組みは地方連盟の組織の段階だけでなく、全国700の加盟する各会・クラブにおいても急速な広がりと進化をみせている。インターネットをどのように利用するかによって、個人はもとより連盟や会における活動のスピードと質が左右される時代に入ったといってもいいのではないだろうか。

便利だということの反面、ウイルスへの対策もきちんとしていなければ、あっという間に被害を拡大してしまうこともあるので、こうした現実への逐一の対処は、管理担当者にとって悩ましいことではある。

さて、全国連盟も3月から各地方連盟にE-Mailジャーナルの送信を始めた。47都道府県のうち、5月末の段階で40都道府県に送れるようになり、全国連盟でのインターネット・ルートが徐々に整備されつつある。また、労山のホームページを立ち上げて周知・広報活動を行なってきている。

しかし、それだけでは一方通行で、全国会員と血の通う交流が欠かせない。会員の皆さんとともに作っていくホームページというコンセプトで、リニュアールしたホームページを6月上旬にオープンした。5万、10万の会員となって全国の仲間の交流の輪が広がり、絆がより強くなっていくために、そのベースキャンプとしてのホームページを今後ますます充実させていきたい。

みなさんの会・クラブ紹介コーナーの記事を待っています。みなさんの新鮮な山行情報をどんどん投稿ください。山の情報として掲載していきます。ぜひ参画してください。 みんなで作る労山全国連盟ホームページ!

(全国連盟理事・ホームページ委員会責任者)
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