その後、労山は「全国登山研究集会」の一分科会であった自然保護分野の取り組みを発展させて「自然破壊の点検活動」と「開発の抑止力」をベースにした「全国登山者自然保護集会」として全国各地で順次、開催した。この集会は、ふるさとの山を守る運動として大きな力を発揮し、労山の自然保護運動を全国各地で掘り起こしていった。
(1) | 第1回集会は、「石鎚山集会」(17都府県から131名。愛媛県。1976年10月)で、「ス
ーパー林道」と「緑の番人」宣言。 |
(2) | 第2回「美ヶ原集会」(130名。長野県。1977年11月)は、「ビーナスライン美ヶ原線
反対」「南アルプススーパー林道建設中止」。 |
(3) | 第3回「薬師岳集会」(17都府県から121名。富山県。1979年)は、アピール「山か
らゴミを一掃しよう」。 |
(4) | 第4回「八甲田集会」(23都道府県から126名。青森県。1981年8月)は、「八甲田山
大規模スキー場開発反対」。 |
(5) | 第5回「比良山集会」(28都道府県から193名。滋賀県。1984年9月)は、「比良山系
自然を守る決議」と「日高中央横断道路反対決議」。 |
(6) | 第6回「おくきぬ集会」(180名。栃木県。1987年6月)は、「奥鬼怒の自然を守る決議」と「入山料徴集計画撤回決議」。 |
(7) | 第7回「おおくえ集会」(25都道府県から230名。宮崎県。1989年9月)は「祖母・
傾・大崩山系の原生林を守るための決議」と「尾瀬入山料計画の撤回決議」。 | |
(8) | 第8回「東京集会」(23都道府県から40名。東京都。1992年6月)。 |
(9) | 第9回「白神集会」(22都道府県から114名。秋田県。1995年6月)は、「白神山地の
入山禁止問題」と「ローインパクトとオーバーユースについて」。 |
(10) | 第10回「兵庫集会」(237名。兵庫県。1998年10月)は、「ふるさとの山をまもる運
動」と「地球温暖化問題」。 |
(11) | 第11回「東京集会」(18都道府県から40名。東京都。2001年6月)。 |